なんちゃって大学生
朝のラッシュが終わった時間、電車に揺られること1時間半。空気が違う。気持ち都内より涼しく、空も青い気がする。幼なじみのMIHOは、女子大生なんです。おかっぱ頭で「まま、うんちぃ」とか言ってたあいつが・・・

そんなわけで2時限目!?心理の講義にもぐりました。ちょっと遅れて気まずいながらも教壇の前からプリントGET!ちょっとハラハラです。「心理」なかなか面白い分野です。人のことだから!心理的病気。障害者、就職の中でも役立つ内容を拾いつつ、講義を受けた。聞いてる奴、聞いていない奴、様々です。携帯電話、弁当は、落書きの空いてある机の上に。日本人ばかりだ!けれど、黒髪は少ない。いろんな香水の匂いが混じってる。まず、黒板が懐かしかった。自分の通った大学では、プリントなどの配布物は自分でパソコンよりプリントアウトして持っていく。講義は大抵、PAWERPOINTを使ったものだ。正直、少し遅れてると思うわざる終えなかった。今後、そーいったモノを取り入れることになるだろう。
それから教授が言っていた。留学経験者から聞いた話で、人はまず、相槌を覚えると言う。YOU KNOW?など。それはちっと違うかもしれない。多くの人は、汚い言葉を始めに覚える。いわゆるスラングでね。そして笑いをつくった後に、相槌だ。相槌という言葉の意味を調べてみた。鍛冶屋で師匠と弟子が交互に鎚をつくこと。なるほどねぇ。

講義後、キャンパス内の水辺で女子大生と弁当を買って、ランチをした。「女子大生」ってなんか響きが良いよねぇ!大人な感じ!でもなかった。実際には、ではなくなってしまった。というのは、自分の立場的問題。日本の女子大生と関わる時期をどうやらオレは向こうで過ごしてしまったようだ。もちろん、向こうで女性の大学生とのかかわりはあったのだが、どうも女子大生という意識をしなかった。そんなこんなで少しギャップを感じてしまった。

ランチ後、ひとりキャンパスを廻ることにする。古い校舎に新校舎。それからどこに行ってもオーストラリアでは嗅げなかった匂いがする。逆留学生な気分だ。
あちこちで座り込みしてるグループがいる。いつまでもタバコをふかしてる輩。一台のミニ自動車にぎゅうぎゅうになって人が乗っている。楽しそうにバトミントンやらボール遊びをしている。食堂のガラス窓を鏡代わりにして、ダンスの練習をしてるグループ。相撲部屋で寝てる。柔道場で寝てる。図書室で寝てる。野球、テニス、サッカー、卓球、バスケットと運動する場が充実してる。
トイレに入った。
「お前、人生楽しい?」
「いいやぁ、あんまし。」
「じゃぁ、何で生きてるんだよ?」
「なんか間違ってきちゃった。」
なんて会話が聞こえる。

女子大生にオレが聞いた。
「大学生生活は楽しい?」
「う・うん。」

なんだか、大学ってなんなんだろう?って思っちゃったよ。
それでも楽しそうに見える。なんだか青春真っ只中のようだ。そんな日本での大学生青春時代を通り過ぎてきてしまったようで少し寂しも感じた。

そんで若者にあふれる大学に行って、ほとんど同じ年なんだけど少しギャップと感じる年となったオレがわかったこと。
それは、自分自ら行動しないと何も得るものがないということ。ってのは、大学生活、気がついたら楽しい時間は過ぎ去って、思い出だけが残るだろう。

そんなわけで、ちょっと寂しいけど、日本の大学生活では感じることのない切ない経験が確実にオレを成長させてくれたと思います。

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