走

今日も走った。
あんまり走りたい衝動にかられてなかった。
夕飯の支度をする時間帯のようで、焼き魚、煮物、なんだかバターしょうゆの匂いまでしてくる。今夜はたくさん食べれそうな気がしつつ、土手へ向かう。
走り出したら止まらない！？
なんだか走れば走るほど疲れるんだけど調子が上がる。
走り方を思い出す。
内臓が苦しかったり、背中の筋肉が引っ張られてるんだけど、体は本気ダッシュしてみたりする。
「ああ！こんな感じだぁ。」
苦しんだけど、もう一度。またもう一度。
「もうちょいグッと！スタートは、体勢低く小股で・・ブツブツ」頭が勝手にそんなことを考えてる。
もう真っ暗だ。
背中には「海人」と発光するシャツを着ていた。
恥ずかしいけど、安全対策！？だな。

ペースを上げて走ると風を切る音がする。
自分の足音もなかなか快調なリズムで音を奏でちゃってる。
走れば走るほど、思い出す。

今日もいっぱい飯がおいしく食べれました。

歩けない子って言われたことがある。
その通り！
オレはずーーと走ってきた。
歩くより走ったほうが楽だと本気で思うときがある。
今では家族で一番体力があるオレ。
いざって時は、オレが守らなきゃだ！
大切な人を守れる体力づくり。