墓参り
今日、先輩の墓参りに行って来た。
台風が来てるらしく雨が降るというがとりあえず、夕飯時まではなんとかもった。曇りでもじとじと暑い。

線香に火をつけた途端に汗が吹き出る。
お寺には誰もいない。
お盆から一週間、花は枯れている。
水をとっかえ、花を変え、線香を立てて、水をかけた後、手を合わせる。

墓前で人は嘘をつくことができない。

オレは心からそう思う。
いつも自分の本音を知る。
頑張った報告。
辛い思い。
後悔。
希望とか夢。
墓を前にして初めて自分を知るときもある。
オレの想いが届いているかどうかは解らない。
けれど、墓を前にその人へメッセージやら報告を言う価値は必ずある。

オレは次に墓参りに来た時、また
「オレは頑張ったよ!これからもまた頑張ります!」
 と報告できる自分でいたい。


墓参りの後は、先輩の実家へ寄る。
先輩のお母さんはいつも「ありがとう」と腰を低くして、オレを向かえ、現在状況を聞いてくれる。もう5年半が経ち、それがオレのけじめだ。3月で七回忌になる。

オレの話を聞いて、

「先が楽しみだね。」

と何度も何度も行ってくれる先輩のお母さんにオレは

「そうなんです!楽しみで仕方がないんです。」

と答える。

二十歳にして亡くなった先輩はこれからが楽しみだったはずで、そのお母さんの言葉がオレに重たく響く。言ってはいけない一言かもしれないという気持ちがよぎる。
しかし、その一言は、紛れもなく僕への言葉だと思っています。
だから、オレは、心から胸を張って

「楽しみです!」

と答えられて良かったと思う。 

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