IKEA

2005年7月3日 お仕事
IKEA
今日、IKEAに行ってきた。
世界一の金持ちに伸し上がったのがIKEAの社長だと聞いたのはそう昔でもない。
「ビルゲイツじゃないの?」
なぜ、家具でそんな金が・・・と疑問に思った。単純に思った。「家具は買った値段より高値で売れる」。どうやらそうではないらしい。今日、その理由がほんの少しわかったような気がする。

日本では聞きなれない名前「IKEA」。世界では当たり前のIKEAになっている。話に聞くのは「家具が安い!」それだけだ。しかし、それだけじゃなかった。いたるところにアイディアが詰っている。そんな多くの発見があった。
まず、入り口には、犬のPARKINGがあった。鎖をつなげ、ドックフードを入れられる器がある。その横の窓越しにキッズコーナーが覗ける。オレが小さいとき大好きだったこどもの城にあった、ボールの詰った部屋だ。なるぼどと入る前から興味の視点が変わったのはオレだけなんだろうか?
入り口に入るとまず、一家のリビングになるショールームだ。早速、連れのKAVYは、ソファーに座ってくつろいでいる。引かれるように自分も座ってみる。「うん。気持ちい。」値段は10万円ほどだ。それほど高くないと思えた。そして目の前にはテレビが置いてある。おそらく日本の電化製品店では見られないような横幅も奥行きもでかい!テレビ。そこでオレは、ふと思った。「家具だけじゃなくて家庭電化製品も売ったらどうか?これは間違いなく、当たる!」そう思う。ショールームという最高の売り場。家具との相性。昔、両親に連れられ、家具屋の机にはいつもハリボテのテレビや型落ちのパソコンが置いてある。それがダサくて面白おかしくいじくって遊んだ。ヨドバシカメラの家具店への進出はどうだろうか?
そんな事を考えつつ、先へ進む。ネットよりティーショップがあると知り、それを当てに何も食べずにここへきた。ちょっと値が張るかもなぁなんて思いつつ。どうやら中間地点にあるみたいだ。解りやすい地図が入り口先にあってそれを教えた。進むごとに楽しくなってきた。小さな発見が沢山ある。子供用のカートに目がついた。スパーにあるあれだ。幼稚園、小学校低学年くらいの子供達がカートを押している。それから途中途中にIKEAのロゴ入り鉛筆、メモカードにメジャーが置いてある。色んな設定のショールームが設置されている。リビング、寝室、子供部屋に書斎。マンションのような狭いスペース用の家具などまで設定されていた。それぞれのNEEDSに合ったものが見つかる空間。流れるような順路が床の→によって道案内されている。ところどころに子供用の遊び場がある。目線に合ったものだ。

ここで予断だが、目線の例を出す。あるビデオレンタルショップでは、棚の下のほうのセクションの子供向けのDVDが並んでいた。これは家族連れにはとても効率がいい。使える!そう思った。早速、TSUTAYAで取り入れてみたらどうか?

話を戻すとIKEA店内は常に子供の目線を考慮に入れてることに気がつく。言われてみれば当たり前なこと。子供の目線を解析。中間点のティーショップでKAVYと語る。その前にまず驚いたのがそこの値段とにかく安い。とても大きい利益を期待できるような値段ではないような気さえする。$1.50ホットドックにジュースもコンビニの値段とわかりない。食堂のようにセルフサービスだ。店のテーブル椅子もトレーまでIKEAの製品だろうか?
とにかく、そこでKAVYと話をして気がついた。さっきの子供用カートは思いっきり掴みどころが当たっている。DIMPLOMA of Child Careの資格を持ち,幼稚園の先生の経験を持つ彼女の話は、IKEAのアイディアに裏づけるような内容だ。まず、Children behavior(子供の行動)より女の子は特に買い物が好きであり、いつもカートを押し、花や石などを集めるおままごとでの買い物を毎日飽きずにすると言う。物を押すという行動はどの子供にも共通した楽しみらしい。子供の視点を掴み、物を売る。そのうちで必要なのは幼稚園の先生というPROFESSIONALがいる。そのことにオレは気がついた。

机やテーブル、椅子だけじゃない。小物までに至りアイディア商品があちこちにある。布団、料理道具、絵、時計。どれも安くて、センスを感じられる。気がつくとみたことある商品が沢山目に付く。家にあるものだ。シェアメイトの使うスタンドライトにコップ。時計に小箱。クッションにハンガー。「IKEA商品だったのかぁ」
移動途中には展示物まである。ガラスケースにはなにやらデモンストレーションのため、椅子にマシーンで圧力をかけ、座ったときの椅子の吸収力、木のしなりを魅せていた。子供も大人もそれをじっと見るために立ち止まっている。
子供セクションは一通り見て、触って、使ってみて、ができるようになっている。楽しそうに子供を使って試している親がいい絵になっている。「そこから離れたくなくて、泣き出す子供が出るという問題がどうやらあるらしい。」と笑みを浮かべて、親子を眺めるKAVYの発言。「うむ。それは願ってもない問題だなぁ」とオレ、思う。
あちこちで「i」が設定されている。インフォメーションだ。そこのコンピュータがイヤに目立ってみえた。それはあちこちのショールームでキーボードの剥がれたノートパソコン、どでかい箱型PCが飾ってあったからだ。家具はそれを引き立てているようにさえ感じた。
最後に驚いたことは、倉庫に立ち寄ってからEXITに着くということ。気に入った商品番号を元に倉庫から見つけ出し、持って帰るようだ。ものすごい高さまで商品が収納されている中から探し出すのもまた一つの楽しみなのかもしれない。そして人員削除、経費節約にも繋がる。思いのほか定員は少なかったように思うのはそういったセルフサービス的な指向とも言えるだろう。そして、倉庫より会計所に向かうところSALE商品を並べているのも抜けめのない戦略だ!ベルトコンベアーで流れる商品は通路とは逆に位置しており、ビニール袋は有料。出口には、さりげなく、お客様の意見箱的なものが設置されていた。

解りやすい表示の値札にはどれも、「それなら悪くない」と思える値段がついていたことが特に印象的だ。そして確実にTARGET MARKETである「家族」という点で掴んでいる。

これがオレの勝手なIKEA解析です。

そして、世界一のIKEAに世界二のマイクロソフト。
つまり、「コンピューターより家具が売れている。」単純にそうとはいいきれないかもしれないが、一言KAVYは車の中でそうつぶやいた。
オレは独り納得した。コンピューターはひょっとしたら家具の一部でしかないのかもしれない。やはり、突拍子もない発想だが、家具屋に電化製品の販売、PCの販売は間違ったものではないと思わざる終えない。どうらや、2006年、日本でもIKEA JAPANとして新しいビジネス展開が起ころうとしている。これからIKEAはますます伸びるのかもしれない。大学の授業でIKEAが成功した理由に海外進出と言う例があったことを付け加えておこう!時代はGLOBALだということが言えるのは疑いようもない事実だ。

IKIAの創設者はこう言った。
「No one has made more mistakes than I have.(私より失敗した人間は誰もいない。)」

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