日本へ帰る。
その決断を悩むオレの背中を押してくれたのは、KAVYだ。

今も悩む。
帰るのか?帰らないのか?
オレは、とにかく慎重な男なのだ。つり橋をこれでもか?と叩きまくって渡る例をここの日記で書いた。とにかく考えて考えて、結論を出す。名前に答えた性格だ。それでも決めるときは、決めなければならない。ずりずり、はっきりしない男が大っ嫌いだ!基本的にはハッキリしてる方だと思う。それでもはっきり決められないことはある。それが帰国するということだった。悩んでいるのか?不安なのか?本当はあの時、オレの中で結論は出ていたんじゃないだろうか?

ここ1,2年、数ヶ月か?オレのことを誰よりも側にいて、誰よりも理解してくれてるのは、KAVYなのかもしれないと思うようになった。それは、オレがハッキリしない時、ずばり根っこの部分を射る。正直、悩めば悩むほど、考えれば、考えるほど、一番根っこの部分を見失いがちになる。そんな時、そんな奴が側にいることがどれだけ助けになることだろう?
前置きはこの辺でいいや!
 ずばり!言われた。
「If you stayed here to keep studying for another two years, you won’t improve yourself much. Because you already know what your next target is.(このまま、後2年、ここ、オーストラリアで大学を続けたとしても、MAKOTOは、成長しないでしょう?だって、次の目標は、自分でなんだか解ってるんだから。)」


・・・・
・・・
返す言葉が見つからなかった・・・

素直に、「yhea, TRUE. (そうだね。そうかもしれない。)」と時間差で言った。

これがひょっとしたら、オレの人生を変える一言になったかもしれない。かもね?かも

オレだって解ってる。時間さえあれば、学位が取れる。知識も増えるだろう。今、想像もしない発見もでくるだろう!ひょっとしたら、すごい奴に出逢うかもしれないし、もっと人と仲良くなれるかもしれない。英語も上達することは、間違いない。きっと、オレが本気ならそれをサポートしてくれる人が沢山いるだろう。好きな奴とも離れたくない。もっとでっかいオーストラリアの自然に触れていたい。正直、そう思う。
それでもKAVYの言ったとおりなんだ。オレの次のTARGET(目標)は、ここにはない!次のオレの成長できるだろう道は、見えてるんだ。

話せば、話すほど、明確に出てくるんだ。
さっきもそうだ。
KAVYは、明日のテストのため勉強をしている。ちょっと頭がまわらなくなった模様なので、チップスを食うことにした。オレのお気に入り新製品のWasabi and Soy わさび醤油味を裏庭で一緒に食べる。息がかすかに白い。KAVYは、オレの買ったゲーターレイド グレープ味を飲み、舌が真っ青になっている。それを気持ち悪い顔を作って見せてくる。
 「ピッコロ?ヨーダ?」
馬鹿な会話だ・・・
なのに話してる内容は、硬い。
オレが日記で語った内容を持ち出す。
「4年間という限られた時間の中で、オレは、確実にこの道を選んで良かったと自信を持って言える。だってさ、もし、オレが日本にいたらこんな勉強しなかったことは間違いないし、それにこんな貴重な経験もしてなかったでしょ?それはお前も良く解ってるはずだ。だって、お前は、日々成長してるんだから。オレだって負けじと成長してるわけだし。」
KAVY、黙って頷く。そして、オレ続ける。
「それに、オレは、自分の生きたい道がわからなかった。それでもやっとビジネスなんだってたどり着いたわけ。中には、オレと同じスタートを切った奴でもうすぐ大学を卒業しようって奴がいる。Shinsukeね。」
「Like me. ね。(私みたいなね。)」とKAVY。
「そそ、うらやましいんだよね。」
KAVY「大学で勉強したことをそのまま仕事に繋げる人ってのも多くはないしね。」
「確かに!!そうだ。それなんだよ。いいとこついた!だからオレが言いたいのは、大学へ行くとして考える4年間って限られた時間の中で何をするかってことなんだよ!」

やっとたどり着いた。最終的にはビジネスなんだ。金なんだって!それでもオレは遠回りしたお陰で得たものが沢山ある。
現地の学校、TAFEを卒業したのはやっぱり自信に繋がったし、実践で役立つことをいくつも学んだと思う。サービス業に観光業。MARKETINGにHRとか基本もかじっといたしね。
何より、オレにはダイビングインストラクターってのがでかい。プロフェッショナルなんです。人の命に携わることをオレは、英語でも日本語でも教えられるという資格。世界中どこだって働くことができる。日本語と英語で教えられるのは強みだ。5年も6年も想い続けてたオレの目標を英語で達成。筆記は、オージーなんかよりできる。実技だって自信持てる。挫折も味わったし、仲間もできた。解り合えた。これが何よりの自信に繋がった。
他人には解りません!
「ダイビングのインストラクター?遊びだな。」くらいにしか思わないだろう。
そして、大学ってのも入ってみた。オレは、大学って何なのか解ったつもりだ。

オレのオーストラリア3年間と専門学校生の1年間、計4年と言う時間を誰にも負けないぐらい堪能してやった!そんな気がする。

KAVYの言った言葉にオレの根っこの部分を射抜かれたね。
あいつは誰よりもここ、オーストラリアにいて欲しいと願ってるはずだ。誰よりもオレの側にいたいって思ってるかもしれない。いっつもオレの八つ当たりを受け、いっつも愚痴を聞き、オレは未だにここの家の洗濯機の使い方を知らない。一緒に泣いて笑っての生活がオレの一生の宝物のになると思います。こんなに自由で、ちっちゃな幸せかもしれないけど、心地よさを感じちゃってしまうオレ。いつしか、ここで手放すことを後悔する時が来るかもしれない。
あいつは、誰よりもオレの成長を願ってくれてるのかもしれない。そして、オレもあいつの成長を願っております。

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