高校を卒業して、オレは専門学校へ入る。オーストラリア留学科。周りの反対を押し切って、オレはオーストラリアに行くことに決めた。なんで、オーストラリアだったのか?行ったことがないのに。なわけで、夏休み。オレはノリでオーストラリアへ行った。
「行ったことない国へ、何年も留学するのか?」 
今度はKeisukeと言う海外初という新しい友達と二人旅。旅の目的はオーストラリアの学校を見る。そして、どの街がいいのか?自分の行く先を見つける旅だ。
色々、調べる。金がかかるのは当たり前だが、とにかく、安旅行。予算、宿、交通手段、みどころ、日程配分、色々調べるがなかなか決まらない。
結局、「行かなきゃ解らない!」 
そういうことだ。
決めたのは、オーストラリア大陸南に位置するアデレードと言う町に着き、大陸北東ケアンズから香港へ一日寄り、そして無事なら日本へ帰ってくるという旅。軽く日本全土がすっぽり収まり、余っちゃうくらいの移動距離。南は沖縄から北海道まで位のノリだ!宿不明。いける街不明。いける学校不明。一応、TAFE、大学リストを持っていく。一番行ってみたい大学は要チェックだ!そんなわけで旅の準備からスタートする。ビザの申請。大使館へ。でっかいリュックを購入。今でも愛用している。そして非常食の買いそろえなどなど。でっかい冒険だ!まず夢膨らませて、興奮!前日オレのうちで二人で寝る。そして、いよいよ出発だ。
飛行機に乗ってKeisukeは、大興奮。オレは即行で眠りに着いた。それでも色々話しながら、到着。アデレード空港。「おーすとらりあだ!」
早速、問題勃発。税関でつかまる。宿不明を問い詰められる。荷物を全部出す。非常食の角砂糖?氷飴?が問題になった。「しゅがーきゃんでぇー」と言っておいた。パンツまでチェックされて、オレがなんとか先に出た。30分は待っただろう。Keisukeもでてくる。さてどうするか?日差しが熱い。空港は街から離れている。どれくらい?そんなの知らない。地図を広げ行ったり来たり。どうするよ?すると・・・パスポートがない・・・
「まじでか?」
オレの相棒は早速、パスポートを無くした。
マジ二人で・・・状態だ。
探すしかない。でもどこで無くした??
パニックってたら、一人でっかいおっさんが話しかけてきた。どっき!っとしたが、どうやら関税で荷物チェックされてる時にいたオヤジだったらしい。パスポートをもっていた!!助かった・・・。頼むからパスポートだけは無くさないでくれ・・・とにかく、どーすっかとフラフラしててよかった。すんなり行ってたら・・・
しかたなく、タクシーを捕まえ、町へ行くことにした。そして、運転手のおっさんとぎこちない会話をしているうちに、安いバックパッカーホテルで下ろしてもらうことになった。これからは、もースムーズスムーズ。部屋を取って、最初は、二人部屋。相部屋は、まだ少し不安だったからね。そして荷物入れるところに鍵がないから鍵を買いに行くのが最初のTASKとなった。これもチャイナタウンで安くGET!それにしてもちっちゃな町だ。気がついたら一周してた。大学らしきところ発見。食堂で飯を食う。海へでかける。砂遊びをして写真に残す。早速、知らない人と話をする。ボートでどっか連れて行ってくれるという。初対面なのに・・・危うく着いていくところだった。が彼は金を要求。それならいかねぇよ!それにしても見知らぬ人に着いて行こうとするとは!俺らは一体いくつだって話だ。2泊くらいだったかな、アデレード滞在。十分だ。
バスで次の街メルボルンへ行けることを発見。早速、バスを予約。夜行バスだ。昼前に宿をでる。小さな街をまた歩く。修学旅行の女子高生発見1写真を撮ってくれと頼まれ、少し会話をする。久々の日本人だ!ちっと名残惜しい。そしてまた、やることがない。店は4時にしまる。メインストリートっぽいところでトランプをすることにした。なんだか、若者集団が現われた。一人かるく話しかけてくるが対して話も続かず、すぐ離れて行った。すると・・・
道ゆく少年をカツアゲし始めたではないか!
もう、即行でトランプぐっちゃぐっちゃにポケット、ポシェットにしまいこんで、逃げました!恐るべし田舎町アデレード。こんな町さっさと出て行こう。

バスに乗ること十数時間。腰が痛い。長すぎるバス・・・。

メルボルン到着。従姉弟のMaiに連絡する。彼女はメルボルンに留学中だったのだ!これが唯一の頼みの綱。メルボルンに着けば安心。なんとか会えた。ダイワかなんかのデパートの前で待ち合わせ。久々のMaiは相変わらずで、オレはイキナリ肩の荷が下りた感じだった。ここまで緊張しっぱなしだったんだろう。
従姉弟の通う学校で荷物を預かってもらう。いいのか?そんなこと!授業があったらしい。知らない奴らとビリヤードをやりながら待つ。そして街見学。宿は、一日バッパに泊まり、一日従姉弟との部屋に泊めてもらった。良い街だ!でかくもなく、小さくもなく。生活がしやすい。このときの印象でオレはメルボルンへいくことにしたのはのちのちのことだ。大学を見て、教会をみて、観光する。やっぱり海へいく。トラムにのって海へ。ここの海もなかなか人が集まっててにぎやかだ。

メルボルンを堪能した後、次の街、シドニーへ向かう。またも果てしなく長いバスの道だ。もう腰が痛くて、腰が痛くて、「神様ぁ!早く連れて行って。せめて寝かせてください」と祈ったほどだ。シドニーに着く。宿は一番危険なエリアのすぐ側に決めた。面倒なインターホン式セキュリティーがいくつもあった。ものすごいフレンドリーでちっとドギマギ。今度は相部屋に挑戦。一人ミドルイースト系の人と仲良くなる。それから他にヨーロッパ系女性数名。多少話す。夜はとにかく、サイレンがなっていた。危険な街かぁってイメージがありつつも、まぁ、それもまた楽しむわけだ。朝起きると同じ部屋の女性人が動いていた。なんと!パンツいっちょで歩き回ってるのだ!気まずくて、ベットからでれなかった。また寝に入っておくか・・・。カルチャーショックだな。帰って友達に話すと決まって「おいしーなぁ!」って言われる。それはおいてといて、やっぱり、海へ行く。水族館もかかせない。それからお決まりにオペラハウスを見ておく。とにかく、歩く歩く。歩くのがこの旅だ。歩くのが基本だ。
そして、お決まりコースだ。バスを予約。次はゴールドコーストだ!

つづく

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