重症だ。
寝れなくなった。
鼻にツンどこしじゃない。胸が苦しい。
ガキのころからオレは変わらないことがある。
人との別れが苦手だ。
人より出逢いの数は多いと思う。
その分、別れも多い気がする。
最初の別れは親戚の家族かな?
2歳まで新潟で育った俺は東京へ引っ越す。きっとそれが初めての別れだったんだろう。とはいえ、新幹線で2時間の距離だ。
次は幼稚園の仲良しのKOSUKEだろう!
幼くも親が教えてくれる前に引っ越すことに気がついていたようだ。クリスマスだったか、買ってもらったばかりのおもちゃ。人型ロボットが大中小っていて、小さいのが中くらいの、中くらいのがおっきいのに入るようになっている。とにかく、オレはそのおもちゃが気に入っていた。引越しの決まっていたKOSUKEにそれをあげた。お互いコウカンコした。でも、今はどんなおもちゃをもらったのか覚えていない。あげた後少し、後悔した。だってそれが一番のお気に入りでもらったおもちゃよりきっと気に入ってたはずだ。それにしても幼稚園児にして俺らは熱い。
どんな別れだったんだろう?
はっきりとは覚えていない。俺は一人でいつも一緒に遊んだ公園へ行った。二人の秘密の抜け道を通って。ブランコにシーソー、ゴミ箱すらいい遊び道具だった。周りがとにかく静かでひとりっていう不安と恐怖すら感じるようだったような気がする。その時、オレは泣いてたんだろうか?
MAIちゃんとは生まれたときから一緒だ。
「MAKOTOくんがおしっこたれたー!」と報告するのも彼女の仕事だ。きっとその前はオシメを交換してるときも隣にいたんだろう。まだ歩くようになったくらいの俺をチャリの後ろに乗せて坂道を暴走して母をびびらせたのも彼女だ。
一枚の写真。オレは赤いキティーちゃんの四角いバックを肩に掛け、淵の着いた黄色い帽子かなんかをかぶっている。ぶすっとしてるようだけど、満足げだ。MAIちゃんが幼稚園に出かける姿を見て、一緒にいくとダダをこねたらしい。オレはそんなこんなでおままごとが大好きな少年だった。人形遊びもした。
休みのたびに新潟へ遊びに帰った。
夏休みMAIちゃんと四六時中一緒だ。
一緒に飯食って、風呂入って、寝て。泣いて笑って。妹のMIOも必死についてくる。まぁ、基本的には邪魔になるわけだ。そんな中、休み限定でMAIちゃんのばぁちゃんを借りたりもする。MAIちゃんは自分のばぁちゃんを獲られたように思ったらしい。「あたしのばぁちゃんなのにぃ」と泣く。「今だけばぁちゃんかしてやれ」とばぁちゃん。
今度はMAIちゃんが東京へ遊びに来る。
とにかく、遊びまわる。葛西水族館。の脇でかに釣りをしたり(するめイカをタコ糸につけてかにを釣る)。フリスビーにキャッチボール、サッカー。銭湯、プール。船の科学館などなど止まない。夏休みの自由研究は決まってオレは新潟、MAIちゃんは東京、ってパターンだったような気がする。ともかく、楽しい夏休みも終わりに近づくと別れがやってくる。また半年後の冬休みまで。
上野駅、新幹線のホーム。ながーいエスカレーターを下ると19,20番線かなんかだ。21,22番線か?リボン(少女マンガ)とお菓子、手土産に自由研究などを引っさげたMAIちゃんは今にも泣きそうだ。必死で上を見上げて涙をこぼさないようにするのは彼女の癖か?オレはそれをみて必死にもらい泣きを堪える。新幹線の出発寸前に見事にぼろぼろこぼれ落ちる。そして窓越しにちゃんと座ったのを確認するといよいよ会えなくなる気がしてくる。そしてスロースタートの新幹線を追う。が走っても追いつかなくなってオレは取り残される。
帰りのエスカレーターでオレは堪えてた涙が溢れてくる。母は優しく抱きかかえてくれたような気がする。そして妹「なんで、にぃちゃん、ないてんのぉ?別にもうあえなくなるわけじゃないのに」と冷め切いったMIO。母はなんとかホローする。家に帰って周りが寝静まったあと、まだMAIちゃんのシャンプーかなんかの香りが残る布団の中、オレはひっそり枕に顔を埋めて声を殺すように泣く。でそれが一週間ぐらい続くわけだ。楽しかった時間がみな思い出っていう過去になったような寂しさと隣にもう彼女がいない寂しさが混じってたのかもしれない。とにかく、もう胸が苦しくて、口の中がしょっぱくなる。鼻がつまって、呼吸もしにくい。
オレはそんなガキの頃とちっとも変わらない。
寝れなくなった。
鼻にツンどこしじゃない。胸が苦しい。
ガキのころからオレは変わらないことがある。
人との別れが苦手だ。
人より出逢いの数は多いと思う。
その分、別れも多い気がする。
最初の別れは親戚の家族かな?
2歳まで新潟で育った俺は東京へ引っ越す。きっとそれが初めての別れだったんだろう。とはいえ、新幹線で2時間の距離だ。
次は幼稚園の仲良しのKOSUKEだろう!
幼くも親が教えてくれる前に引っ越すことに気がついていたようだ。クリスマスだったか、買ってもらったばかりのおもちゃ。人型ロボットが大中小っていて、小さいのが中くらいの、中くらいのがおっきいのに入るようになっている。とにかく、オレはそのおもちゃが気に入っていた。引越しの決まっていたKOSUKEにそれをあげた。お互いコウカンコした。でも、今はどんなおもちゃをもらったのか覚えていない。あげた後少し、後悔した。だってそれが一番のお気に入りでもらったおもちゃよりきっと気に入ってたはずだ。それにしても幼稚園児にして俺らは熱い。
どんな別れだったんだろう?
はっきりとは覚えていない。俺は一人でいつも一緒に遊んだ公園へ行った。二人の秘密の抜け道を通って。ブランコにシーソー、ゴミ箱すらいい遊び道具だった。周りがとにかく静かでひとりっていう不安と恐怖すら感じるようだったような気がする。その時、オレは泣いてたんだろうか?
MAIちゃんとは生まれたときから一緒だ。
「MAKOTOくんがおしっこたれたー!」と報告するのも彼女の仕事だ。きっとその前はオシメを交換してるときも隣にいたんだろう。まだ歩くようになったくらいの俺をチャリの後ろに乗せて坂道を暴走して母をびびらせたのも彼女だ。
一枚の写真。オレは赤いキティーちゃんの四角いバックを肩に掛け、淵の着いた黄色い帽子かなんかをかぶっている。ぶすっとしてるようだけど、満足げだ。MAIちゃんが幼稚園に出かける姿を見て、一緒にいくとダダをこねたらしい。オレはそんなこんなでおままごとが大好きな少年だった。人形遊びもした。
休みのたびに新潟へ遊びに帰った。
夏休みMAIちゃんと四六時中一緒だ。
一緒に飯食って、風呂入って、寝て。泣いて笑って。妹のMIOも必死についてくる。まぁ、基本的には邪魔になるわけだ。そんな中、休み限定でMAIちゃんのばぁちゃんを借りたりもする。MAIちゃんは自分のばぁちゃんを獲られたように思ったらしい。「あたしのばぁちゃんなのにぃ」と泣く。「今だけばぁちゃんかしてやれ」とばぁちゃん。
今度はMAIちゃんが東京へ遊びに来る。
とにかく、遊びまわる。葛西水族館。の脇でかに釣りをしたり(するめイカをタコ糸につけてかにを釣る)。フリスビーにキャッチボール、サッカー。銭湯、プール。船の科学館などなど止まない。夏休みの自由研究は決まってオレは新潟、MAIちゃんは東京、ってパターンだったような気がする。ともかく、楽しい夏休みも終わりに近づくと別れがやってくる。また半年後の冬休みまで。
上野駅、新幹線のホーム。ながーいエスカレーターを下ると19,20番線かなんかだ。21,22番線か?リボン(少女マンガ)とお菓子、手土産に自由研究などを引っさげたMAIちゃんは今にも泣きそうだ。必死で上を見上げて涙をこぼさないようにするのは彼女の癖か?オレはそれをみて必死にもらい泣きを堪える。新幹線の出発寸前に見事にぼろぼろこぼれ落ちる。そして窓越しにちゃんと座ったのを確認するといよいよ会えなくなる気がしてくる。そしてスロースタートの新幹線を追う。が走っても追いつかなくなってオレは取り残される。
帰りのエスカレーターでオレは堪えてた涙が溢れてくる。母は優しく抱きかかえてくれたような気がする。そして妹「なんで、にぃちゃん、ないてんのぉ?別にもうあえなくなるわけじゃないのに」と冷め切いったMIO。母はなんとかホローする。家に帰って周りが寝静まったあと、まだMAIちゃんのシャンプーかなんかの香りが残る布団の中、オレはひっそり枕に顔を埋めて声を殺すように泣く。でそれが一週間ぐらい続くわけだ。楽しかった時間がみな思い出っていう過去になったような寂しさと隣にもう彼女がいない寂しさが混じってたのかもしれない。とにかく、もう胸が苦しくて、口の中がしょっぱくなる。鼻がつまって、呼吸もしにくい。
オレはそんなガキの頃とちっとも変わらない。
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